2021/03/15 22:25
今回は古代エジプトで愛されたブルーロータスの当時の利用法を、エジプト美術から探っていきたいと思います。
著名なエジプト学者によると、エジプト美術に頻繁に登場するブルーロータスは概念としては生命と言い換えてもよいほどのものだったようです。
古代エジプト人は花には神聖性と象徴性がそなわっていると感じていたため、新鮮な花を用いた花束、花輪や首飾りは神事や祝祭に使うために作られました。パピルスやブルーロータスは花束を作るために最も使われた植物でした。ある記録では3410本もの花束を、ラメセス三世がアメン大神殿に捧げたといいます。
かの有名なツタンカーメンの黄金のマスクの眉間にあるコブラとハゲタカの飾りには、紀元前1339年に行われた埋葬時のままブルーロータスとオリーブの葉の花輪がかけられていました。
高貴な花として扱われたスイレンですが人々の生活にも利用され、根は生でも調理しても食べられ、種子はパンに使われました。
また薬草としては鎮静や回復効果があるとされ、熱を下げるためにロータスで香りをつけたハーバルバスに入浴することもあったそうです。
また建築や壁画にもブルーロータスは頻繁に登場します。
約200年前に行われたエジプト古代遺跡の発掘調査の際に描かれた貴重なイラストレーションからは、青睡蓮をデザインに取り入れた鮮やかな彩色の柱や壁画など、洗練された古代エジプトの様式美を垣間見ることができます。
花束にしたり、ファッションとして女性の頭飾りにしていた様子も生き生きと伝わってきますね。
古代エジプト人は日の出と共に花開くブルーロータスを永遠の命や復活のシンボルとして崇めナイル川の化身とし、祭祀に用いました。
同時に日常でも頻繁に用いられ、気分を高揚させ五感を刺激し、安らぎをもたらす花として大切にされました。
彼らの植物に対する感性は、現代の私たちが自然に潤いと癒しを求める心と通じるのかもしれません。
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